最近、大ヒットする医療系のドラマが多いですよね。中でも、救命救急や外科医を取り上げたシリーズなどはたくさん放映され、人気も高いようです。皆さんも、はまったドラマがいくつかあるのではないでしょうか。
ところで、このようなドラマの盛り上がるシーンのひとつに手術の場面があります。生命の危機に直面する緊張感や医師の卓越したメス捌きなど見応えあるシーンが続きます。そのため、一般にも手術室のイメージが定着してきているのではないかと思います。
ところで病院というと、医師もナースも白衣を着ており、場合によっては壁まで白というイメージが強いと思います。しかし、手術室だけは、手術着も壁の色もグリーン系、もしくはブルー系の色が多いようです。これには何か理由があるのでしょうか?
手術室(イメージ)
実はかなり以前、手術室も手術着も、病院の他の部分と同じく白が基調だったそうです。しかし、そこで手術をしていた医師の多くから「手術中に目がひどく疲れる」「手術中に壁を見ると青緑色のシミのようなものが浮かぶ」といった訴えが聞かれるようになったそうです。
調べてみると、目の疲れは手術室の白い壁が照明を反射して執刀医の目をまぶしくさせていることが原因らしいということが分かりました。また、「壁に浮かぶシミ」は人間の視覚に起こる「色残像」という現象が原因であることも分かってきました。
手術中、執刀医は大量の血や赤い臓器を見続けることになります。人間の目は赤い色をずっと見続けたあとに白い壁などを見ると、色対比で赤と反対の色(補色)になる青緑色が浮かんでくるという生理現象が起こるというのです。試しに、下の赤い●を10秒見たあとで、白い部分に視線を移してみてください。緑っぽい残像が見えると思います。また、逆に子どもの頃緑色のシートがかかった車庫の中にしばらくいたあと外に出たら、回りの景色が赤っぽく染まっていた、なんてこともありました。
ということで、どうしても赤いものを見続けなくてはならない手術室で、壁の色や手術着に緑や青の色が使われるようになったのは、「色残像」をおさえるための工夫だったのです。
なお、付け加えるならば、グリーンやブルー系の色は緊張を抑える効果もあるということも付け加えておきましょう。
ということで、手術室でグリーン系やブルー系の色が使われている理由は、赤い色を見続けなければならない手術室で「色残像」をおさえるためだったというお話でした。
ところで、このようなドラマの盛り上がるシーンのひとつに手術の場面があります。生命の危機に直面する緊張感や医師の卓越したメス捌きなど見応えあるシーンが続きます。そのため、一般にも手術室のイメージが定着してきているのではないかと思います。
ところで病院というと、医師もナースも白衣を着ており、場合によっては壁まで白というイメージが強いと思います。しかし、手術室だけは、手術着も壁の色もグリーン系、もしくはブルー系の色が多いようです。これには何か理由があるのでしょうか?
手術室(イメージ)
実はかなり以前、手術室も手術着も、病院の他の部分と同じく白が基調だったそうです。しかし、そこで手術をしていた医師の多くから「手術中に目がひどく疲れる」「手術中に壁を見ると青緑色のシミのようなものが浮かぶ」といった訴えが聞かれるようになったそうです。
調べてみると、目の疲れは手術室の白い壁が照明を反射して執刀医の目をまぶしくさせていることが原因らしいということが分かりました。また、「壁に浮かぶシミ」は人間の視覚に起こる「色残像」という現象が原因であることも分かってきました。
手術中、執刀医は大量の血や赤い臓器を見続けることになります。人間の目は赤い色をずっと見続けたあとに白い壁などを見ると、色対比で赤と反対の色(補色)になる青緑色が浮かんでくるという生理現象が起こるというのです。試しに、下の赤い●を10秒見たあとで、白い部分に視線を移してみてください。緑っぽい残像が見えると思います。また、逆に子どもの頃緑色のシートがかかった車庫の中にしばらくいたあと外に出たら、回りの景色が赤っぽく染まっていた、なんてこともありました。
ということで、どうしても赤いものを見続けなくてはならない手術室で、壁の色や手術着に緑や青の色が使われるようになったのは、「色残像」をおさえるための工夫だったのです。
なお、付け加えるならば、グリーンやブルー系の色は緊張を抑える効果もあるということも付け加えておきましょう。
ということで、手術室でグリーン系やブルー系の色が使われている理由は、赤い色を見続けなければならない手術室で「色残像」をおさえるためだったというお話でした。