雑学の玉手箱

日常生活にとくに役には立たないけど、時折「なぜ?」と思う些細な疑問について調べたことの覚え書きです(^^)

2014年07月

投手と捕手のことをなぜ「バッテリー」と呼ぶ?

 オールスターも終わり、プロ野球も中盤戦。また、全国で高校野球の地方予選で熱戦が展開されていますね。やっぱり野球は夏が似合うと思います。

 ところで、野球でピッチャーとキャッチャーのことを「バッテリー」と呼びますよね。でも、なんでバッテリーというのでしょうか? 

 ひと言「バッテリー」というと、野球のことを念頭に置かない限り、自動車などで使うバッテリー(電池)を思い浮かべるのではないかと思います。実際、先ほどネットで検索されている用語を調べたところ、上位10件のうち8件がこの電池に関連することを指していました(なお、残りの2件は「バッテリー」という小説やそれを元にした映画のことでした)。

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 では、なぜピッチャーとバッターのことを「バッテリー」呼ぶのでしょうか? また、電池の「バッテリー」と何か関係があるのでしょうか?

 調べてみると、実はもともと「バッテリー」という言葉には「一組のもの 」「一対のもの」という意味があったそうです。そのため、+(プラス)と-(マイナス)の組み合わせである電池や、ピッチャーとキャッチャーの組み合わせのことをそれぞれ「バッテリー」と呼ぶようになったのだそうです。

 ということで、野球のバッテリーも電池のバッテリーも、もともとは同じ「一組のもの」という言葉に由来していたということでした。 なかなか意外な組み合わせにちょっとビックリでした。

ラコステはなんでワニのマークになったのか?

 ラコステというと、ワニのマークで有名なフランスのアパレルブランドですね。バッグ・香水・時計なども扱っているようですが、やはりポロシャツは有名なのではないでしょうか。私も好きで、今でも時々着ています。

 このラコステというブランド、1933年に元プロテニスプレイヤーだった ルネ・ラコステによって創業されました。創業当時からあの特徴的なワニのマークを使っていましたが、このマークになったのには何か理由があったのでしょうか。

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 実は、このワニのマークには、創業者ルネ・ラコステのテニスプレイヤーとしての特徴に由来するニックネームが由来だというのです。

 ルネ・ラコステはテニスのフランスチームの一員としてインターゾーンという大会の決勝に進出していました。その決勝を前にした練習の合間に、彼は他のチームメイトとボストンの街を散策していたのですが、突然ある洋品店でワニ皮のスーツケースに 釘付けになりました。すると彼はチームのキャプテンだったピエール・ジールに「もし試合に勝ったらこのワニ皮のスーツケースをプレゼントしてくれないか」と冗談半分にいい、ピエール・ジールも受け入れたのです。

 とはいえ、実際の試合は残念ながら勝てませんでしたが、ラコステは印象に残る非常に粘り強い戦いをしました。その後、スーツケースの話を聞いていたアメリカのジャーナリストがこの試合について「ラコステはワニ皮のスーツケースを手に入れることはできなかったが、その戦い方はワニのようだった」と報道したため、 以来ワニが彼のニックネームになり、のちにブランドを立ち上げた時も、ワニをそのマークにしたのだそうです。

 身近なマークにもこのような裏話があるのはおもしろいですね。 

人工いくらを見分ける方法

 お寿司屋さんで大人気のいくら。また、百貨店の北海道展などでいくら丼を見たりするとテンションが上がりますよね。このいくら、鮭の卵であることは皆さんご存じのことと思います。ちなみに、卵巣に入ったままの状態のものがすじこ、卵一粒一粒にバラバラにしたものがいくらです。

 ところで、大人気のいくらですが、一時期天然物が少なかったため、人工いくらが出回ったことがありました(正確には「人造いくら」というそうですが、何となく人工の方がしっくり来るのでここでは人工いくらと記します)。 この人工いくら、最初に作ったのは富山県魚津市の日本カーバイド工業という会社なのだそうです。

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 ところで、この人工いくらを見分ける方法をご存じですか? 

 よく、皮が固いのが人工いくらだという人もいますが、それは間違いのようです。

 見分ける方法はとりあえず2つ。 1つ目の方法は目玉の部分に注目すること。人工いくらの目玉は、植物性の油ににんじんの色素で色をつけたものなのだそうです。一方でホンモノのいくらは脂肪成分がタンパク質から遊離して集まったものなので、人工のものほどくっきりとした輪郭がないのだそうです。

 2つ目の見分け方は水に落としてみること。人工いくらは、ホンモノのいくらのように白くならず、30分ほどすると水面に浮かんでくるのだそうです。

 なお、人工いくらですが、ロシア産のいくらの価格が暴落したため、以前ほど広くは流通していないとのことです。皆さんのテーブルにあるいくらは、ホンモノでしたか?
 
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